「金の髪飾り?」
は太陽の光に其れを翳しながら瞳を丸くして言った。
其れをに渡した張本人、ロックは「そうだ、」と言い彼女の横に立って説明をする為、口を開く。
「って、魔法結構使うだろ? 金の髪飾りは魔力をそんな使わなくても協力な魔法が放てるっていう優れものさ!」
「・・・そんなに凄いものなら、私じゃなくティナやセリスに渡した方が良いんじゃないのか?」
私は銃があるし、 と付け足して言うにロックは「あー・・・それは、だな、」と言い明後日の方向を見つつ、何処か気まずそうに頬をポリポリとかいた。
そんなロックの様子には小首を傾げ、「ロック?」と彼の名を呼ぶ、
ロックは「あー、あれだよ、あれ」と言いつつ言葉を濁す。
「に、結構助けてもらってるからさ、」
「そうか・・・? 魔法に関してはティナの方が使用しているしセリスにも十分助けられているだろう」
「・・・の使う魔法って、結構魔力使いそうだし・・・、」
「否、ティナの方が使用頻度も高いからな。どちらかと言うとティナの方が消費魔力は多いだろう」
「・・・・・・」
「それにしても、金の髪飾りか。 ナルシェのドロボウ狼を思い出すな」
再度其れを太陽に向けて掲げると金の髪飾りはキラリと光を反射し、綺麗に輝いた。
その綺麗な髪飾りにが思わず口の端を吊り上げると、横に居たロックがボソリと何かを呟いた。
「・・・に・・・・・・ら、」
「え?」
声に反応してロックの方を見るが、彼はバンダナをぐい、と目元まで下げて何処か俯き調子だった。
そんな彼の様子にが小首を傾げていると、少しだけバンダナを上げたロックが、に視線を送る。
「・・・に、似合うと思ったから・・・、」
「・・・・・・えっ・・・?」
彼の呟きの直後に、強い風が吹く。
風はふわり、との長い髪を宙へと舞わせた。
金色の髪が、光に反射してキラキラと輝く。
は瞳を丸くして頬を朱に染めているロックを見やる。
「ロック・・・?」と確認する様に彼の名を呼ぶと、ロックは何かを少し考えた後、に近付き彼女の手から金の髪飾りを取った。
其れに少し寂しさを感じていると、ロックが手を上げての髪を手櫛で梳いた。
ロックの行動には小首を傾げた。
「・・・ロック?」
「う、動くなよ?」
チャリ、と頭上で金属音がする―。
何だと思った途端に、ロックの手が頭の後ろに周り、彼から預かったバンダナを解いた―。
同時に、バンダナで纏めていた髪が解けたせいでパッと散らばる。
其れにはハッとして「何を・・・!」とロックに抗議の声を上げようとするが、顔の横にあった髪を彼がそっと手に取ったのを見て、何も言えなくなってしまった。
ロックはの髪に態とチュ、という音を立てて口付けを落とすと少しだけ朱に染まった頬を隠す様に、俯いた。
―が、直ぐに顔を上げてに笑みを向ける―。
「やっぱり、似合うな。
綺麗だ、」
直後、の頬も朱に染まった―。
【END】
なんぞ(爆)
場所は屋外イメージ!もう何処でも良いよ!(え)
あんまイチャコラしない二人をイチャコラさせると砂吐くくらい甘くなる。今日の教訓←
ちなみにドロボウ狼は言わずもがなモグを仲間にする時に出てくるコソ泥一匹狼です(…)
金の髪飾りって便利ですよね!ファイラもフレアもメテオも何使ってもMP消費半分!!(爆)
(ストラゴスにはつけてました、青魔法、大事)(…)