26話の水着ネタ。
ステラたちは生存設定で行かせて下さい・・・。太陽と守り人と同じで。
シンルナ恋人設定です。





束の間の休息。
インスマウスで仲間と再会し、リゾート気分を皆で味わっていた。
水着はあまり着たくないけれど。
そう思いながらもフェルトやミレイナたちに勧められて休息を味わう事にした。
はしゃいで海に向かう二人を見送った後、はいそいそとパラソルの下に隠れるように入る。
そんな彼女に目敏く気付いた人物が、「あれ」と言い近付く。


「どうしたんですか、さん。こんな影で・・・」
「え、あ、剣司君?」


声をかけられて振り返ったに、剣司と隣に居た衛は瞳を丸くした。
普段三つ編みにされている髪は上げられていて可愛らしいお団子になっている。
パーカーを羽織っていたが、振り返った事によって前開きの中にある水着と、彼女の豊満な体を見る事になった思春期真っ盛りの少年達は頬を真っ赤に染める事になった。
いち早く気付いた咲良が後ろから大股で近付いて二人の頭に拳を打ち付ける。


「「いでっ!?」」
「あんたたち・・・こっち来な!」


衛は大人しく従ったが突然の事に抵抗をする剣司に咲良は苛立ったように視線を向ける。
衛の背を押すと剣司の首に腕を回し、押さえ込む。
日頃なら痛いと喚くところだが、何せ想いを寄せている水着姿の彼女に密着する形となる。
剣司は頬を真っ赤にして抵抗しているが、嬉しいのか本気ではない様子が伺えた。
可愛いなぁ、と思いながら見ていると、前に影がかかる。


「隣、良いですか」
「あ、どうぞ・・・」


隣に来たのはファフナーへ指示を出す幼い指揮官、皆城総士だった。
と同じようにパーカーを羽織った彼はパラソルの下に腰を下ろす。
視線を向けずに、海を見たまま総士は口を開く。


「アレルヤさんならあちらに居ましたよ」
「え?・・・あ、うん・・・でも、その、恥ずかしくって・・・」


パーカーの合わせ目を引き合って頬を赤くする
アレルヤさんも幸せものだ、と思いながらも、総士は彼女を励ます言葉を捜す。
しかし、口下手で不器用な彼はその時にどのような言葉を掛けていいかが分からず、視線を逸らす事しかできなかった。
暫く二人の間に沈黙が落ちる。
それを破ったのは、彼らの先輩のような存在だった。


「あれ??」
「あら、本当」


シンとルナマリアが身を屈めて此方を見てきた。
あ、とが身を隠すようにするのを見逃さず、ルナマリアが近付く。
一気にパーカーを引っ張って脱がすと、彼女の手を引いて立たせる。
突然の行為に驚いた総士とシンは頬を赤く染めながら彼女らを見やる。


「ちょ、ル、ルナ!?」
「折角いいスタイルしてるんだから隠すなんて勿体無いわよ」


剥ぎ取られたパーカーを投げ渡された総士は反射的にそれを受け取った。
朱色のビキニを着ているルナマリアも相当なプロポーションであるが、も良いスタイルをしている。

純白色のビキニを着ている

恥ずかしいのか、体を隠すように回された腕のせいで胸がつぶれ、形を強調し、くびれも目立つ。
咳払いをした後、シンがの背を押した。


「早くアレルヤさんの所に行くぞ」
「え・・・?で、でも、ちょっと恥ずかしいんだ・・・」
「・・・あの人なら絶対褒めてくれるって」


シンはそう言いながらの背を押す。
気恥ずかしいのか、他のUXの面々の視線も気になるようだ。
気晴らしにとルナマリアがに声をかける。


「ねぇ、シンと初めて会ったのって海だったのよね?」
「え?あ、うん・・・海に落ちたのを助けて貰ったの」


話を聞いていたシンが「あの時は焦ったぜ」と言い息を吐く。
ステラが海に落ちて、助ける為にも追ったが、初めての海に恐怖するステラを抑えるので精一杯だった。





「大丈夫だから、君たちは、俺が守るから」





シンの言葉だった。
言葉通りにシンはを守ろうとしてくれた。
結果的には、守れなかったのだがはシンが十分自分を守ってくれたと思っている。

デストロイの爆発によって消息不明となった彼女だが、別の人物によって救出されていた。
ソレスタルビーイングに回収されたは能力的に戦闘員としてガンダムに乗る事になった。
ステラたちも全員無事な事も分かっていたし、影ながらでも彼らを守りたい、そう強く感じるままに戦った。

戦う事が存在意義。
それも全て受け入れて、彼女の心を癒してくれたのはアレルヤだった。

一時期は想いも離れた二人だが、お互いを分かり合えた事から再び深い仲に戻る事が出来た。
一度は死んだ身と思っていた彼女だが、シンや仲間だったステラたちはの生存を心から喜んだ。
ソレスタルビーイングになっても、変わらない仲間の態度が嬉しくて、彼らを守りたいと強く思うようになり、は戦った。

それらを思い出しながら、は懐かしいな、と呟く。
すっかりリラックスした様子のにルナマリアとシンはお互いに顔を見合わせて笑い合う。
そうこうしている間にも、アレルヤの姿を見つける事が出来た。
ほら、とシンが彼女の背を押す。
は小さく頷くと、駆け足でアレルヤに近付いた。


「アレルヤ!」
「あ、・・・、・・・!?」


青い空。青い海。白い砂浜。
そして、手を振って駆けてくる愛しい彼女。

金色の髪はお団子で纏められていて、太陽の光を浴びてきらきらと輝いている。
嬉しそうに細められた空色の瞳。走る度に揺れる豊満な胸。
それら全てが、アレルヤを魅了した。


((このムッツリが))
 ハ、ハレルヤ!僕は別に!」
((しかし揉みしだきてぇなありゃ))
ハレルヤ!!


こんな昼間から!
ハレルヤを諌めるアレルヤの前に、がやって来た。
頬を赤く染めたは、伺うようにアレルヤを見上げる。


「ど、どうかな?」


似合うかな、と言いもじもじとした仕種で手を前に組む。
上から見下ろすアレルヤからは豊満な谷間が見えてしまい、思わずごくりと唾を飲み込んだ。


「に、似合ってるよ、とても、その、素敵だ」
「本当?変じゃない?」
「ああ。揉んでいいか
・・・って、ハレルヤ!!」


もう!と言い頬を真っ赤に染めるアレルヤ。
揉む、という単語を聞いたは意味を理解して頬を真っ赤に染めた。
三ヶ月ほど前にやっと体を重ねる事になった事から、はそれを理解していた。
それに、と改めてみるとアレルヤも当然水着姿である。
体格の良いアレルヤは、筋肉のついた腕や割れた腹筋、健康的な体をしていた。
情事の際を思い出してしまい、は身体中真っ赤に染めた。


「ハ、ハレルヤの・・・えっち!」
「なんだよ、誘ってんのかお前?」
「こらこらこらこら。此処には未成年も居るんだからな」


腕を組んだレーゲンが声をかける。
ハレルヤはあからさまに舌打ちをし、の腕を引いて自分の方に引き寄せる。


「いいじゃねぇか。期待してる奴等も多かったみたいだしよ」
「だからだよ。ちょっとは自重しなって」


九郎やロックオン、マイク、剣司たちが見ていた事に気付きながらもハレルヤは続けていた。
腰を抱いた手を軽く動かし、彼女の足の付け根を軽く撫ぜる。
そうした直後、


「ハレルヤのえっち!!」
うおあ!?


反射的にその腕を掴んだは一気にハレルヤの体を背負い投げた。
砂浜に沈んだハレルヤを見た咲良や葵、シェリルは「おおー」と声を零しながら拍手を送る。
は何故だか「アレルヤとハレルヤのばかー!」と言うと堪らなくなったようで海に向かって走っていった。


「・・・・・・ど、どうして、僕まで・・・」
「そりゃー・・・お前の半身なんだし連帯責任だろ」


意識の切り替わったアレルヤにレーゲンは呆れた様子でそう言った。
頭を振って勢いよく起き上がったハレルヤは「くそ!」と言い立ち上がる。


「俺を背負い投げるとはいい度胸じゃねぇか!オイコラ!!」
「身体能力凄い奴等がじゃれると大変だわな」


海に向かってを追いかけたハレルヤがと泳ぎながらの追いかけっこを始めた。
それを見てレーゲンが息を吐いて言うと、その場に居た全員が同意をした。





おまけ
戦闘前会話

の奴、水着の上にパイロットスーツ着たのか・・・」
「君が何を考えているのかは分かるけれど、本当に自重してくれないか・・・投げ飛ばされるのは僕も一緒なんだから」
「次は喰らう前に押し倒すわ」
「分かるけど、駄目だって」


「うー・・・ちょっとじっとりするね、ハロ」
『シカタナイネ、シカタナイネ!』
「分かってるけど・・・」
『ビショビショネ、、ビショビショネ』
「戻ったらシャワー浴びようね!」