「なあ、知らないか?」


もうそろそろ食事の時間。という事でアリーサはウルフ隊を誘って食事に行こうとしていた。
しかし、オブライトとマックス、アセムは無事に見つけても最年少のだけがどうしても見つからなかった。
お互いに顔を見合わせて首を傾げる中、アセムが「部屋じゃないのか」と言う。


「部屋には行ったよーけど居なかったんだって!」

「・・・じゃあ、また格納庫じゃないか?」

「おいおい、まさかまた敵が来る事予見してパイロットスーツで待機してるんじゃないだろうな・・・」


眉を下げて言うマックスにオブライトが肩を竦める。
マックスがを異端扱いするのをアリーサはあまり良くは思っていなかった。
腰に手を当てて「仲間なんだから、そんな言い方、」とまで言ったところでアセムが動く。


「あ、おい!どこに・・・」

「格納庫に居るかもしれないんだろ?早く迎えに行こうぜ」


そう言い進むアセムに、他の面々も続いた。

格納庫ではシミュレーションを終えたがGアルターのハッチをあけたところだった。
大体の機体の特徴は理解した。
戦える範囲を考え、合理的に動けるように頭の中でも組み立てた。


「・・・モビルスーツが、思うとおりに動いた事なんてない」


だから、慣れた。
そう呟いてが機体を停止させる。
小さく息を吐いたところで、「!」と自分の名を呼ぶ声が響いた。
ハッチから顔を覗かせると、下のほうにアセムたちが居るのが見えた。
どうしてここに、とが考えている中、アセムの腕にあったハロが跳ねる。


、メシ、メシ!』

「食事の時間に良いからさ、一緒にどうかと思って」


アリーサがそう言い手を差し出してくる。
そんな彼女の仕種には小首を傾げながらハンガーを降りる。
前に立ってアリーサを見上げるにオブライトが後ろから声をかける。


「腹が減っただろう。食堂に行くぞ」

「・・・それは命令?」


小首を傾げるにオブライトは思わず言葉を失う。
マックスたちが瞳を瞬かせている中、はじっと彼らを見詰める。


「命令、って・・・ただ単に、食事に誘っただけだろ?」

「規則があった?食事の時間帯・・・僕は知らない」

「そういう訳じゃないけれど・・・」


戸惑うオブライトやマックスの後ろで、アセムはただ瞳を丸くしていた。

食事をする時間なんて、昼時に決まっているのに、何故この子どもはそれを問うのか。
それも、まるで命令が無ければ食事を摂れないような事を言うのか。

そこまで考えて、ある可能性に辿り着く。





「こいつは超Xラウンダーって言われていて能力の高さから即実践投入されてるんだから」

「あの、っていう男の子だけど・・・12歳にしてMSのパイロットで階級も少尉なんだよね」

「ああ、知ってますよ。超Xラウンダーですよね?」

「父親が地球連邦の研究所長だからね、コネで入って、能力だって父親が底上げしてあげてるとか、色々良い噂は無いよ」

「・・・でもなんか、人形みたいな子ですよね・・・笑わないし、喋らないし」





ふと思い経ったのだが、この子どもは一体いつから戦場に居るのだろうか。
自分が友だちと過ごしていた間も、どこかでMSに乗ってヴェイガンと戦っていたのかもしれない。
そう思うと、アセムは言い表しようの無い違和感を感じた。

父親が地球連邦の研究所長、Xラウンダー能力の底上げ、12歳にしてMSのパイロット。

まるで、それじゃあ、


「アセム・・・?」


アリーサに名前を呼ばれてハッとした。
アセムは無意識の内にの腕を掴んでいた。
あ、とアセムは慌てて力を緩めるが、何故か放す気は起きなかった。

指がくっついてしまうくらい細い腕。
自分を見上げる深い赤色の瞳は、不思議そうに丸くなっている。


「・・・お前・・・いつもそうやって命令で動いていたのか・・・?」


アセムが問うと背後のマックスたちが息を飲んだようだった。
は小首を傾げて「命令には従う」と言った。


「僕はSW−1だ。生体CPUとして上の命令には従う」

「なんだよSW−1って・・・!お前はって名前があるだろ!?」

「・・・僕は命令には従う。何も問題は無いはずだ・・・」


何故アセムが怒っているのかが分からないといった様子のはただ首を傾げるだけ。
そんな子どもに何を思ったのか、アセムはそのままの腕を引いて歩き出す。


「アスノ伍長、どこへ」

「アセムでいい!・・・食堂だよ。食事にするんだろ」


そう言いながらを引っ張っていくアセムに残った三人は顔を見合わせる。
印象変わったかも、と呟くマックスの背をアリーサが軽く叩く。


「ほら、置いていかれちゃいますよ!」


待てよ、アセム、!と呼んで賭けるアリーサにオブライトとマックスも続いた。

は戸惑っていた。
命令でもない。それなのに、アセムは自分の腕を引いて食事に行くと言う。
命令でも、ないのに。
小首を傾げながらも、とりあえずアセムに続く事にした。

アセムは怒っていた。
こんな小さな子どもを進んでMSに乗せて、能力も底上げするなんて、まるで人間として扱っていないようで。
だから、こんな人形みたいになっちゃうんだ、こんな。
そう思い、ながら、アセムは視線だけをに向ける。
家庭的を知らないのなら、俺が教えていけばいい。
そう思いながら、アセムは食堂を目指した。

食堂について、四人掛けの席なのでアセムが別テーブルでと並ぶ事になった。
トレーを受け取るアセムを真似てもそれを受け取る。
アセムやアリーサたちが食べ始めたのを見て、もトレーに向き直る。


「・・・食べないのかい?その・・・君」


マックスに声をかけられ、は深紅色の瞳を向ける。
オブライトは柔らかく目元を緩め、「食べていいんだぞ」と言う。
それに習うようにがフォークを持つ。
背筋を伸ばし、素早い動きで食事をするを、横に座るアセムが肘でつつく。


「そんなに慌てて食うなよ」

「・・・通常通りだ」

「もっと味わって食えって」


そう言いまるで手本を見せるようにアセムが口に野菜を運び、咀嚼する。
もぐもぐとよく噛んでいる様子を見ていたも、野菜を口に入れてよく噛む。
好き嫌いは、と問うアセムには首を振る。
そうか、と言いアセムは微笑む。
そんな二人の様子を微笑ましげにオブライトたちが見ていると、そこにトレーを持ったウルフが現れた。


「おーう、新人ども!」


ウルフはそのままアセムの前にトレーを置いて腰を下ろした。
咄嗟に全員が食事の手を止めて姿勢を正した。


「ただ食うんじゃないぞ。戦うときの力にしろ・・・こうやってな!」


そう言いウルフはパンを真っ二に千切って大きい方へかじりついた。
豪快に食べるウルフを見ていたアリーサが「普通に食べるのと・・・どう違うんですか?」と隣に座っていたマックスに呟くが、彼も「さあ」と言うだけだった。


『ドウチガウ?ドウチガウ?』


ハロがそう言うのをアセムが慌てて押さえ込んだ。
オブライトはウルフに言われた通り真似をしてパンにかじりついている。
それを見ていたもトレーに乗ったままだったパンを手に取る。
千切って、あむりとかじりついたにウルフが笑みを零す。


「食えるときにちゃんと食っとけ!いつだって油断するなよ!」


ウルフの言葉に全員が敬礼をする。
先ほどアセムに言われた通り味わいながら食べるに、ウルフが「うまいか」と問う。


「栄養面に問題はありません」

「そうじゃなくて、味はどうだって聞いてんだよ」

「・・・食欲の低下はありません・・・」


味について、深く考えた事もないのだろう。
戸惑った様子のにウルフは困ったように笑いながら、食事を続けた。


「・・・確かに、敵はいつ来てもおかしくねぇもんな」


アリーサが呟く。
それにマックスも頷き、を見る。


君なら、敵が来るか分かるんじゃないのか?」

「・・・」

「ああ、飲み込んでからでいいよ」


頬いっぱいにパンを詰め込んでいたにマックスが思わず笑みを零しながら返す。
こうして見ていると、普通の子どもと変わりないのに、は軍服を着ている兵士だ。


「前のは分かったけれど・・・毎回分かる訳では無い・・・です」

「所々って事?」

「・・・実験結果は、まだ正確には出ていないので」

「実験って・・・」


はそう言い食事を続けた。


「・・・でも、次・・・嫌な感じがする・・・」

「嫌な感じ?」

「ごちゃごちゃした感じだ・・・強い奴が、敵に居るのかもしれない」


そう言いは小さく息を吐いた。
強い奴、ヴェイガンに居る強い奴。
アセムはある人物を思い浮かべていた。





学園生活の中、誰よりも近くにあった存在。





食事が終わった後、アセムは一人で通路を通っていた。
その背後には、変わらずにを連れて。


「なぁ、その、敵の強い奴って、どんな感じなんだ?」

「・・・」


半重力の空間の中、は瞳を伏せて胸に手を当てる。
前に回ったアセムは、の肩に手を置いてどこかへ飛んでいってしまわないように固定をしてやった。


「・・・よく、分からない・・・近付いたら、何か感じるかもしれないが・・・」

「・・・そっか」

「・・・アセム、知り合いか?」


表情一つ変えないだが、不思議と自分を案じてくれている事が分かった。
アセムは小さく頷き、窓の外の宇宙空間を見た。


「あいつはヴェイガンなんだけどさ・・・あいつと過ごした学校生活は、嘘じゃなかったんだ・・・」


あいつと戦うなんて、俺は、
そう呟くアセムをじっとは見上げていた。


「お前は、相手の事を考えた事があるか・・・?敵のパイロットも、ヴェイガンって言っても、俺たちと大差無いんだぜ・・・」

「相手の、パイロットの事・・・」


僅かに深紅色が揺れた気がした。


「・・・お父・・・所長は、ただ敵を倒せって・・・言っていた・・・」

「・・・そうか」


考えないようにしている。
アセムの眼から見てもそれは明らかだった。

アセムは、その敵と戦いたくない様子だった。
だったら答えは簡単だ、はそう思いアセムをじっと見上げる。


「僕がやる」

「え?」

「僕がそいつと戦う。それならば、アセムは戦わなくていい」

「・・・・・・!」


アセムが何事かを言おうとした瞬間、が肩を跳ねさせた。
来る、と呟いた直後、艦内の警報が鳴った。


『索敵システムに反応有り、ヴェイガンの可能性大』

『総員戦闘配備!総員戦闘配備!』


イリシャとロマリーの声が響く。
アセムとは床を蹴って直ぐに動き出した。

パイロットスーツに着替え、は直ぐにGアルターに乗り込む。
通信が繋がる。周りの映像も映ったところで、アリーサの姿を捉えた。
彼女はアデル2号機に向かいながらディケと言葉を交わしていた。


『親父、整備終わってるよな!?』

『親父じゃなくてパパ・・・じゃなくて、中尉って呼べとあれほど!』

『いいから終わってんの!?』

『・・・ばっちりだ、アセムのAGE−2もな!』


親指を立てるディケにアリーサも同じように親指を立てる。


『ディケ中尉、グッジョブ!』


アリーサがアデル2号機に乗り込んだ瞬間、ディケが素早くアデル2号機に通信をいれる。


『お、おい、気をつけるんだぞ・・・?』

『心配し過ぎると、またママに言われるぜー?シャキっとねって!』


ええい!と声を張った後「行って来い!」とディケが声を張る。
あれが、親子。
そう思いながらは発進準備を進めていく。

Gバウンサーがカタパルト発進位置へ移動する中、ウルフから通信が入る。


『いいか新人共!岩礁宙域での戦闘なんざお前たちには早過ぎる!だが、敵が来たからにはしょうがねぇ!落ち着いて行け!』


ウルフの言葉にアセムたちが返事をする。
「最年少」と言うウルフにが返事をする。


『何かあったら援護に回れ。一人で無理はするな、いいな?』

「了解」

『それとアセム、この前のことで縮こまるんじゃねぇぞ?』

『・・・はい』

『若いときは突っ走っていくもんだ』


最初こそ控えめな返事だったが、ウルフの言葉に気持ちを取り戻したのか、明るい返事をした。
「いい返事だ」と言いうる府が左舷カタパルトで発進準備をする。


『行くぞ! ウルフ隊出撃!!』


左舷カタパルトからGバウンサーが発進し、アデル1号機2号機、ジェノアスUが続く。


『アセム・アスノ、ガンダムAGE−2、行きます!』

「SW−1・・・・Gアルター、出撃」


AGE−2とGアルターも続いて出撃する。
その様子をブリッジで見ていたミレースはエルの「ウルフ隊、発進完了」という声を聞く。


「ヴェイガンMSに対して迎撃態勢を・・・」


と、イリシャが言ったところで警告音が鳴る。
それに全員の顔に緊張が走る。


「敵機後方にもヴェイガンらしき機1!三倍の速度で接近中!!

えっ!?


ミレースが声をあげる。
すぐにロマリーはパイロットたちにそれを伝える。


『敵機後方にヴェイガン機体らしき反応!ウルフ隊に接近中!』

『ほかの三倍の速度だと!?』

『何もんだよ!?』

『岩礁宙域でそのスピードか』

『神様、頼りにしてます・・・!』


ロマリーの通信を聞いたアセム、アリーサ、オブライト、マックスが順番に言う。
岩礁宙域で通常よりも速い速度で迫る機体。
ならば、自分が感じていた相手だろうとは感づく。


『お前ら!客はそいつだけじゃないぜ!』


ウルフはそう言い前方の敵部隊の攻撃を回避する。
肩慣らしだ!と言いドッズライフルを放ち敵を牽制する。

散開した敵部隊を各個撃破する為に移動をする。
はビームサーベルを抜いて自分に向けてビームライフルを放つバクトに接近する。
岩礁宙域という事を利用して岩を盾代わりにしながら敵に迫る。
そのままバクトを真っ二つに切り裂き、爆風に乗って移動する。

ウルフはアリーサたちを援護しているようだ。
ならば、と思いバクトを撃墜したアセムを横目で確認する。


『機種不明機、MS隊の戦闘宙域に侵入!』

『わかってるって!さあ来い、俺が相手だ!』


ロマリーの通信にウルフが吼えるが、彼はドラド3機相手に身動きが取れなくなる。
明らかにAGE−2を狙って動いている機種不明機。
はそのままGアルターを動かした。

真っ直ぐにAGE−2に迫る赤い機体、ゼイドラに立ちはだかるようにGアルターがビームサーベルを構えて割り込む。


! 


物凄い動きをしている。
岩礁宙域にある岩をあのスピードでかわしてくるなんて。
ビームサーベル同士で切り結ぶ中、お互い一歩も引かずに火花を散らす。


「こいつが・・・嫌な感じがした・・・奴!!」


牽制の為のバルカンを放つと二機は間を取る。
ゼイドラガンを回避し、此方からもドッズライフルを放つ。
避けあい、切り結ぶ。
激しい戦いを続ける中、Gアルターの右足のスラスター部分がおかしな音を立て始めた。


「機体がついてこない・・・!」


使えなくなるのならば、と思い操縦桿を握る。
振るわれたビームサベルを右足で受ける。
小爆発を起こす中、ビームサーベルで油断した相手を狙う。

取れる!

そう思った瞬間、





「あいつはヴェイガンなんだけどさ・・・あいつと過ごした学校生活は、嘘じゃなかったんだ・・・」

「お前は、相手の事を考えた事があるか・・・?敵のパイロットも、ヴェイガンって言っても、俺たちと大差無いんだぜ・・・」





頭に過ぎった、アセムの言葉。





「お前はただ敵を倒せばいいんだ。お前は私の――なんだから」





!!!


通信越しにアセムの声が響いた。
ハッとした時は既に遅く、ゼイドラの振るったビームサーベルがGアルターの右腕を切り落としていた。
なんて事だ!そう思いながら残りの手でドッズライフルを構えて連射する。
追撃をしようとするゼイドラとGアルターの間に割って入ったのは、AGE−2だった。
そのままお互いに切り結び、激しい切り合いが起こる。
間合いを取り、Gアルターを庇おうとAGE−2が動く。
ドッズライフルを構えるAGE−2だが、それよりも早くゼイドラがゼイドラガンを放つ。


『見切られてる!?』

「アセム、あいつは・・・!」


がそう言った瞬間、アセムも悟ったようだった。
真正面から切り結び、激しい火花を散らす。


『ゼハート!ゼハートなんだろ!?』


答えてくれ!とアセムが声を張る。
の機体にも通信越しに彼らの声が響く。


『答えてくれ!ゼハートだろ!?』

『だとしたら・・・何だ!!』


AGE−2の腹部に蹴りをいれ、間合いを取るゼイドラ。


『何で!?どうしてだよ!?』

『私が相手なら何だ!』

『私ってなんだよ!?そんな言い方!』

『戦いたくないなら、お前が戦場から消えればいい!退く覚悟すらないんだろう!』


左手にもビームサーベルを出し、ゼイドラが迫る。
唖然とした様子のアセムには咄嗟に機体を動かす。
ビームサーベルを持ち、片腕でそれを受け止める。


『私はガンダムを落とすためにここにいる!』

『友達だって思ってるの・・・俺だけなのか!?どうなんだ!ゼハート!!』


アセムの叫びが響く。

ゼハート。アセムの友だち。
彼を撃てるのか、アセムの前で。
そう思いながらも、はスラスターを限界まで噴かせて押しやる。


『機体が着いていけていないようだな!』

!!!


ゼハートの声がGアルターにも響く。
思い切り胸部のコクピット部分を蹴られ、Gアルターが吹き飛ぶ。
奥歯を噛み締めて衝撃に耐える。
体勢を取れないGアルターに向けてゼイドラがゼイドラガンを向ける。


やめろおおおお!!!


それが放たれるより先に、アセムが割って入る。
斬りかかったAGE−2をビームサーベルで防ぎ、斬り合いをする。


『その程度で私に・・・立ち向かうのかっ!』


振り下ろされたビームサーベルを避け、距離を取る。


『来るなら来い!終わりにしてやる!』


そう言いゼイドラは高速に移動をしていった。
アセムも「待てよ!」と言いゼハートを追う。

スパークを起こすコクピット内で、ウルフとアセムの通信が聞こえる。


『戻れ!突っ走るのもいいが、やられちまったら意味がない!も回収しろ!』


しかし、途中でアセムが通信を切ったようでウルフの舌打ちが響いた。
次に自分を気遣うようなウルフの声が響く。


『怪我はしてねぇか、最年少!』

「・・・問題は、ありません・・・僕がアセムを止めてきます・・・」

『無理はすんな!先にディーヴァに・・・』

「ただの相手じゃなかった・・・僕がいかなければ・・・」


頼みます。
そう告げると、通信越しのウルフは少し考えた後、小さく「必ず、」と言う。


『必ず連れて戻れよ』

「・・・了解」


はそう言いGアルターを動かした。



岩礁宙域での戦闘。
アセムとちょっと歩み寄り。