気付けば、空中。
「「はっーーーーーーーー!!??
はあああああああああああああああ!?!?!?!?」」
二人の絶叫が段々と小さくなっていく―・・・。
「よっ、」
思い切り力を込めて二人を押したルナは自分もバレンの滝へと飛び込んだ。
重力に従って、三人は下へ下へと落下していく。
「臓器が上に上がっている感じがして気持ち悪いな」
「!!お前何するんだよ!」
「吃驚したか?」
「「した!」」
「そうか、其れはよかったな」
声を揃えて言う二人にルナは何だか面白くなってくすくすと笑った。
それにマッシュが「・・・お前なぁ・・・」と言葉を投げかけようとするが真横の滝の水面から魚型の魔物が出てきた。
「うお!敵が居るのか!」
「当たり前だろう。・・・まぁ、」
パリッ―。
「一気に全てを仕留めれば良いから問題は無いだろうが」
ルナは滝の水面に手を突っ込んで瞳を閉じた。
其れと同時に魚型の魔物は苦しげに悶えてから動かなくなった。
「・・・?」
「一瞬だけ電撃を走らせた。 ・・・あぁ、大丈夫だ。お前等は今リフレクをかけておいたから」
ルナはそう言い下を見た。
其れに習ってマッシュとカイエンも下を見やる。
有る物を視界に居れ、三人は同時に「あ、」と言った。
「滝壺だ、でかいな」
「そうだな・・・って、何でさっきからルナはそんなに余裕なんだ?」
「大丈夫だと確信しているから」
「根拠は?」
はマッシュの問いに少し首を傾げた後くすりと笑った。
「お前が言ったんだぞ、昨日忘れるなと」
「え?」
はそう言い髪を掻き揚げると同時にそっとバンダナに触れる。
其れと同時にロックがニッと人懐こそうな笑みを浮かべて「お守り」と言った時の記憶が蘇る。
(―そう、これはお守りだから・・・)
だから、何だか安心する。
そう、傍に・・・。
ザッパアアアァァァァン!!!
お前が居てくれる様な気がして・・・。
やっと獣ヶ原・・・!