I'll be here...
Why...?
I'll be 'waiting'...here...
For what?
I'll be waiting...for you...so...
If you come here...
You'll find me.
I promise.
遠い潮騒の音が聞こえる。
その音を、私は何時も聞いているの、何時も、そう、ずっと。
私は此処を動く気は起きなかった。
何で?って何回も自分に問いかけたよ、でも返ってくる思いは一つだけ。
「此処で、待ってるから。 ずっとずっとずーっと、貴方だけを」
私は此処に居るよ。
ずっと此処で待ってるんだよ。
約束、したから。
ねぇ、貴方は今何処に居るの?
早く来て、そして私を、見つけて――。
「 」
祈るように、ポツリと貴方の名前を呟いた。
それだけで、苦しかった胸も、すっと痛みが和らいで心地よい、
貴方は存在している、だからこの"約束の場所"に来てくれる、
彼は待つのが嫌い。
だから私が先に来て待っているの、
そう、この花畑で――、
たとえどんなに時が流れようとも、わたしはずっとここで―――、
―貴方を待ち続けます。
少女はそう呟いて胸にある鎖に繋がれた、獅子を象ったシルバーの指輪を握り締めた。
祈るように瞳を閉じた少女から、一粒の光がふわりと舞い上がり、花弁と共に空の果てへと飛んでいった―。